日経平均は109円安で寄り付く、米株安や円安一服で
2日の日経平均株価は前日比109円04銭安の1万7481円06銭で寄り付いた。米国で年末商戦の出だしが低調だったとの見方が広がり、前日のNYダウが下落。日経平均が前日に年初来高値を更新した反動もあり、東京市場では利益確定売りが優勢となった。ムーディーズが日本国債の格下げを発表したことも重し。ドル・円は118円台前半と円安が一服している。
NY原油先物価格の上昇を受けて、日本航空(JAL) <9201> 、ANAホールディングス <9202> など空運株や、日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> 、川崎汽船 <9107> など海運株が軟調。一方、国際石油開発帝石 <1605> 、JXホールディングス <5020> など石油関連株はしっかり。
個別では、15年4月期業績予想を下方修正した伊藤園 <2593> が弱含みで推移している。15年1月期の利益予想を上方修正したが、市場コンセンサスに届かなかったピジョン <7956> も売りが先行した。前日に急伸した日本通信 <9424> などは利益確定売りに押されている。東証が2日売買分から信用取引による新規の売りおよび買いに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)に引き上げた日本精密 <7771> もさえない。
半面、ユーロ円貨建て転換社債で200億円を調達し、自社株買いの資金に充当する塩野義製薬 <4507> は堅調。子会社が配信するアプリの累計ダウンロード数が500万を突破した日本エンタープライズ <4829> も買われている。エボラウイルスに対する抗体作製に成功したカイオム・バイオサイエンス <4583> は買い気配スタート。(編集担当:宮川子平)
2日の日経平均株価は前日比109円04銭安の1万7481円06銭で寄り付いた。
japan,economic
2014-12-02 09:15