日本で「旅客輸送競争」を激化させたのは「新幹線」!?=中国メディア

 中国メディアの中国経済網は1日、全日本空輸株式会社(全日空)の中国統括室長を務める阿部信一氏がこのほど中国経済網が実施した座談会に出席したことを伝え、「日本国内では新幹線の発達によって、旅客輸送をめぐる競争が激化した」と述べたことを紹介した。  記事は、全日空が国際線の開拓および競争力の強化に向けて力を入れている背景には、「日本国内における旅客運送業で、競争の激化があった」ことを伝え、競争をもたらしている要素として新幹線の存在を挙げた。  続けて、新幹線によって打撃を受けた航空会社は全日空だけではないとし、アジアで最大規模の航空会社である日本航空株式会社(日本航空)も新幹線の発達によって業績が悪化したと記事は指摘。さらに、日本は国土が小さいうえ、新幹線の鉄道網が張り巡らされているため航空会社の持つ「到着までの時間が短い」という強みが生かしにくい環境にあると論じた。  さらに、こうした環境のもと、日本の航空会社は国内線で価格競争を強いられたとしながらも、航空運賃の引き下げは抜本的な改善にはつながらないと記事は指摘。また、阿部信一氏の発言として「全日空は国際路線の開拓を新たな成長源と捉え、順調に路線を増やし、拡大し続けている」と伝えた。  また記事は、2014年の全日空の全路線に占める国際線の割合は45%に達し、13年の37%を大きく上回ったとする一方、「全日空は2016年までに国際線の割合を50%にまで引き上げる計画」と紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) : Wan Rosli Wan Othman/123RF.COM)
中国メディアの中国経済網は1日、全日本空輸株式会社(全日空)の中国統括室長を務める阿部信一氏がこのほど中国経済網が実施した座談会に出席したことを伝え、「日本国内では新幹線の発達によって、旅客輸送をめぐる競争が激化した」と述べたことを紹介した。(イメージ写真提供:(C) : Wan Rosli Wan Othman/123RF.COM)
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2014-12-02 11:30