日経平均終値は57円高、円安好感も利益確定で上げ幅を縮小

 3日の日経平均株価は、前日比57円21銭高の1万7720円43銭と続伸して取引を終えた。朝方は良好な外部環境を好感して上昇したが、利益確定売りが上値を抑えた。米国市場でNYダウが史上最高値を更新したことや、ドル・円が119円台前半まで円安に進んだことを支えに、日経平均株価は前日比108円93銭高の1万7772円15銭で取引を開始。その後は4営業日続伸とあって、売りを吸収しながら徐々に上げ幅を縮めた。  個別株では、15年1月期業績予想の上方修正を好感した三井ハイテック <6966> や、東証1部への昇格と記念配当実施などを発表したダイキアクシス <4245> がともに年初来高値を更新。米提携企業の認知症新薬が材料視されたエーザイ <4523> や、国内証券が目標株価引き上げた日精樹脂工業 <6293> も買われた。  一方、米バイオベンチャー買収で目先の財務負担が懸念された大塚ホールディングス <4578> や、11月既存店売上高の結果が2カ月連続で前年同期を下回ったユナイテッドアローズ <7606> が下落。外資系証券の売り推奨が嫌気されたサイバーエージェント <4751> も売られた。  業種別では鉄鋼、証券、繊維製品などが上昇した。一方、パルプ・紙、陸運、保険などの下落が目立った。(編集担当:松浦直角)
3日の日経平均株価は、前日比57円21銭高の1万7720円43銭と続伸して取引を終えた。
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2014-12-03 15:15