日本は「太陽エネルギー市場」で世界一になるか=独華字メディア

ドイツの華字メディア「pv magazine」は2日、世界一の規模を誇る中国の太陽エネルギー市場が、日本にその座を奪われる可能性があると報じた。
記事は、中国の太陽エネルギープロジェクトの遅れによって、2014年の設置量が目標の14ギガワットに到達しない可能性があると紹介。中国の国家気候変動対応戦略研究・国際協力センターの李俊峰主任が「14ギガワットの目標を実現するための時間が足りない。一方で日本は今年10.3-11.9ギガワットに到達する見込みであり、中国による世界一の座を奪う可能性が極めて高い」と警告したと伝えた。
そのうえで、分散型太陽エネルギー発電(Distributed Generation:DG)を促進するために中国政府がここ数カ月、より多くの屋上パネル取り付けを狙い、意図的に公共事業のまとまった規模を持つプロジェクト認可を遅らせてきたと紹介。李主任が、14年のDGおよび公共事業代用エネルギー発電の設置容量が12ギガワットを下回り、送電線への接続の問題を考慮したばあいには10ギガワットにも届かない可能性があるとの見解を示したとした。中国国家エネルギー局のデータによると、今年1-9月で新たに送電網に接続した太陽エネルギー発電はわずか3.79ギガワットにとどまったという。
記事は一方で、日本の太陽光発電協会(JPEA)のデータとして、今年第3四半期における太陽エネルギー発電ユニットの需要が2.52ギガワットまで激増したことが明らかになったとともに、同協会が年末まで強い成長が見込まれるとの見解を示したことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
ドイツの華字メディア「pv magazine」は2日、世界一の規模を誇る中国の太陽エネルギー市場が、日本にその座を奪われる可能性があると報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-03 23:15