［ベトナム株］１４年ＧＤＰ成長率予想を＋５．６％に引き上げ

　　世界銀行（ＷＢ）が３日に発表したベトナムの経済状況に関するレポートによると、第３四半期におけるベトナムの国内総生産（ＧＤＰ）成長率は前年同期比＋６．２％で、年初９か月のＧＤＰ成長率は上半期時点の＋５．２％から＋５．６％へと加速した。これにより、ＷＢは２０１４年におけるＧＤＰ成長率の予想値を、従来予想の＋５．４％から＋５．６％に引き上げた。 　　ＷＢは、ＧＤＰ成長率予想値引き上げの理由として、ベトナムのマクロ経済が安定していることと、製造業の成長が回復していることなどを挙げている。ベトナムではこのほど、マクロ経済の安定を受けてベトナムのカントリーリスクが改善し、国家信用格付けが引き上げられたことで、国際市場において低い表面利率による国債発行に成功し、１０億ＵＳＤ（約１１９０億円）を調達した。 　　但し、外国直接投資（ＦＤＩ）企業の成長がベトナム経済において引き続き重要な役割を果たしている一方で、国内企業は依然として困難な状況にあり、事業停止や破産に追い込まれた企業数も増加傾向にある。 　　なお、ＷＢは、ベトナムの中長期的な経済成長見通しについて「ポジティブ」と評価。ＧＤＰ成長率は小幅に加速し、マクロ経済は引き続き安定するとしている。 （情報提供：ＶＥＲＡＣ）