【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:ECB理事会に関心が集まる

 先月の欧州中銀(ECB)理事会後、ドラギ総裁が「ECBスタッフに追加策の準備に着手するよう指示」と発言した事をきっかけに、次回理事会での追加緩和観測が浮上。後日、同総裁が「資産購入にユーロ圏参加国の国債が含まれる」と発言した上、ユーロ圏のディスインフレ懸念が広がる中、急速に国債買い入れによる追加緩和期待が高まっている。その中で迎える本日のECB理事会に、市場の関心が集まっている。  仮に今回の理事会で国債買い入れが決定されれば、強力なユーロ売りの材料となりそうだ。目先は1.20420ドル(2012年7月安値)まで主だった目標値が見当たらない為、1.22500ドルや1.22000ドルなどの心理的節目を目指す事となるだろう。  もっとも、ドイツは国債買い入れに依然として反対している上、今月11日に的を絞った長期資金供給オペ(TLTRO)の2回目が実施される事などから、今回の理事会ではそこまで踏み込まないとの見方も根強い。会見内容に目新しさがなければ、5か月連続で陰線引けとなり、2012年8月以来の安値水準に沈んでいるユーロ/ドルにショートカバーが入っても不思議ではない。ドラギ総裁の会見内容にも注目したい。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
先月の欧州中銀(ECB)理事会後、ドラギ総裁が「ECBスタッフに追加策の準備に着手するよう指示」と発言した事をきっかけに、次回理事会での追加緩和観測が浮上。後日、同総裁が「資産購入にユーロ圏参加国の国債が含まれる」と発言した上、ユーロ圏のディスインフレ懸念が広がる中、急速に国債買い入れによる追加緩和期待が高まっている。その中で迎える本日のECB理事会に、市場の関心が集まっている。
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2014-12-04 18:15