中国の「年間中国人出国者数」 初の1億人突破=中国メディア

中国の国家観光局は3日、今年1-11月に出国した中国人の数が初めてのべ1億人を突破したと発表した。中国メディア・新華網が3日報じた。
同局の張吉林報道官によると、1998年の出国者はのべ843万人。約15年で11.8倍に増加した計算だ。同報道官は、中国観光業の発展におけるマイルストーン(目標過程におけるひとつの節目)であり、経済社会が新たな発展の段階に入ったことを示すものであるとコメントした。
同局の統計ではまた、中国人の国外訪問先でアジア地域が89.5%を占めたことも明らかに。そのうち70.4%が香港、マカオ、台湾(中国にとって3地域は国内だが、外国を訪れるのと同様「出境」として扱われる)だった。また、ヨーロッパが3.5%、アフリカが3.0%、米大陸が2.7%、オセアニアが1.1%となった。
香港、マカオ、台湾を除く訪問先で100万人を超えたのは、韓国、タイ、日本、米国だった。中国観光研究院の戴斌院長は「周辺国や地域への観光は、文化的に近く、コストも低く、利便性も高い。また、長期休暇を取る必要もないため、潜在力はまだまだ大きい」と語る。
今年は、韓国と日本への観光客数がもっとも大きく増加し、日本は韓国との旅行客獲得競争で後れを取らないよう、ビザ発給条件を緩和したと記事は伝えた。
中国のオンライン旅行会社・携程(Ctrip)の幹部は「東アジアから東南アジアまで、漢字文化圏、箸文化圏、水稲文化圏が中国の国外観光市場においてもっとも行く価値のある場所になっている」と解説した。(編集担当:今関忠義)(イメージ写真提供:123RF)
中国の国家観光局は3日、今年1-11月に出国した中国人の数が初めてのべ1億人を突破したと発表した。中国メディア・新華網が3日報じた(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-05 11:00