サムスンのスマホ事業に「危険信号」か=中国メディア

中国メディアの騰訊科技は6日、アンドロイドOSを搭載したスマートフォンの雄として高いシェアを誇ったサムスンがかつて、ブラックベリーやノキア、モトローラといった企業をスマホ市場から相次いで追い落としたとしながらも、「今度はサムスンが追い落とされる可能性がある」と伝えた。
記事は、アップルが「iPhone6 Plus」でディスプレイの大型化を図り、中国ではコストパフォーマンスの高いスマホを武器に新興のスマホメーカーが成長していることを紹介したうえで、「サムスンのスマホ事業は苦境に直面している」と指摘。さらに、米国の経済系メディア「Benzinga」の報道を引用し、「サムスンはブラックベリーやノキアに続くことになるかも知れない」と論じた。
さらに、市場調査会社「IHS」のアナリストの分析として、韓国のLGや日本のソニー、台湾のHTCと同様に、「サムスンのスマホ事業にはすでに危険信号が灯っている」とし、さらにアップルが大型ディスプレイのスマホを市場に投入したことがサムスンにとって大きな圧力になっていると論じた。
また記事は、サムスンがGALAXY S6のデザインコンセプトを変更するのではないかと噂されていることについて、「5.5インチのディスプレイや2000万画素のカメラなどを採用する可能性があるが、それでは過去のモデルと本質的な違いはない」と指摘。ディスプレイのサイズにおいてはGALAXY NOTEシリーズが存在するため、これ以上大きくすることができないのだろうと指摘した。
さらに、サムスンが「ブラックベリーやノキアのようになりたくなければスペックのアップグレードだけでは不十分」とし、広い視野からハード面を見直す必要があると論じ、OSやアプリといったソフト面について「サムスンは極めて弱い」と指摘した。
また、サムスンが中心となって開発中のOS「Tizen」によるユーザーの囲い込みについても、苦境に直面しているウィンドウズフォンや、“失敗した”とされるwebOSにも劣ると主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Georgii Dolgykh/123RF.COM)
中国メディアの騰訊科技は6日、アンドロイドスマートフォンの雄として高いシェアを誇ったサムスンがかつて、ブラックベリーやノキア、モトローラといった企業をスマホ市場から相次いで追い落としたとしながらも、「今度はサムスンが追い落とされる可能性がある」と伝えた。(イメージ写真提供:(C) Georgii Dolgykh/123RF.COM)
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2014-12-08 11:15