中国の自動車排ガス規制  さらに厳しくなる見通し=中国メディア

 中国メディア・科技日報は8日、同国内の自動車排ガス規制が今後さらに厳しくなる見通しであると報じた。  記事は、大気汚染の一種であるスモッグへの関心が高まり続けていることで、各種自動車の排気ガスによる汚染が問題視されているとし、自動車排気ガスによる汚染物質が大気汚染全体の20-30%を占めていると説明。  そのうえで、来年より重型ディーゼル車に対する「第4段階排ガス基準」(国四基準)が実施される予定であることを紹介し、重型ディーゼル車の排ガスが自動車の排ガス全体の大半を占めることから「わが国の排ガス削減への取り組みがさらに進歩することを意味する」と解説した。  さらに、国の関連当局が2016年より北京・天津・河北エリア、長江デルタ、珠江デルタなどの重点都市においてガソリン車、ディーゼル車の「国五基準」を実施する計画を立てていることも紹介。このほか、来年末までに品質検査、環境保護、交通運輸、工商などの部門を横断した自動車の生産、認可、認証制度の構築、16年末までに環境保護への要求を強化したリコール制度の整備を行う予定であると伝えた。重型ディーゼル車の「国六基準」づくりもすでに始まっており、16年末には完成する見込みだという。  記事はまた、年間生産量約2500万台、保有数約1億台というバイクの排ガス削減も重要な課題であると指摘。関係当局が現行のバイク「国三基準」より厳しい「国四基準」の制定に向けた準備を進めているとした。そして、年間200万台近く生産され、農村や中小都市で深刻な汚染源となっている農業用車両についても、最終的にはガソリン排ガス基準に合わせることになるとの見通しを示した。(編集担当:今関忠馬)(写真は「CNSPHOTO」提供10月10日、北京で撮影)
中国メディア・科技日報は8日、同国内の自動車排ガス規制が今後さらに厳しくなる見通しであると報じた。(写真は「CNSPHOTO」提供10月10日、北京で撮影)
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2014-12-08 14:30