中国の「高速鉄道外交」 南アフリカとの協力関係で「重要な一歩」=中国メディア

中国の鉄道車両メーカー・中国南車傘下の南車株州電力機車は7日夜、南アフリカ国有運輸企業の「Transnet」との合弁で同国内に企業を設立することを発表した。中国メディア・中国新聞社が7日報じた。
記事は、設立される合弁企業が、南アフリカをはじめとするアフリカ地域の主要鉄道路線の設備部品について製造、供給、メンテナンスを行うと紹介。また両企業の協力分野が、レールなどの製品デザイン、研究開発に及ぶと伝えた。
そして今回の協力について、習近平国家主席と南アフリカのズマ大統領立ち合いのもとで今月4日に両社代表が合意書に署名したことが伝えられていたものの、その内容については公開されていなかったと紹介。今回明らかになった協力内容は、アフリカにおける中国の「高速鉄道外交」がさらに重要な一歩を踏み出したとした。
今回の協力合意では、現地工場設置のほかに研修センターの建設も盛り込まれた。電気モーター搭載車両のデザインや製造技術、知的財産権がTransnetのエンジニアに移譲されることになる。また、電気モーター搭載車両の修理やメンテナンスを目的とした基地も建設される。南車株州電力機車は、この基地を足掛かりとして南アフリカ以外の地域、鉄道以外の製品分野にも業務を拡大していく予定だ。
南アフリカには2万キロメートルの非電化路線、1万キロメートルの電化路線がある。またTransnet所有の電力モーター搭載車両2100台あまりの半数以上が、リニューアルの時期を迎えているという。南車株州電力機車は今年3月、同国で20億米ドル(約2431億円)を超える規模の電力モーター搭載車両提供プロジェクトを受注した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の鉄道車両メーカー・中国南車傘下の南車株州電力機車は7日夜、南アフリカ国有運輸企業Transnetとの合弁で同国内に企業を設立することを発表した。中国メディア・中国新聞社が7日報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-08 15:00