韓国自動車メーカーの成功体験 「わが国は参考にすべき」=中国メディア

 中国メディアの中国消費網は5日、中国はすでに世界最大の自動車生産大国でありながらも、中国国内の自動車市場では自主ブランドのシェアは合計しても30%ほどにすぎないことを指摘し、「中国自主ブランドの発展に向け、韓国に学ぶべきとの声が再び高まっている」と伝えた。  記事は、中国の自動車市場において自主ブランドは「低価格」を武器に競争してきたと紹介。一方で、人件費などのコスト上昇や合弁メーカーの値下げなどによって一部の自主ブランドは成長できない状況下にあるとし、中国の自主ブランドは「品質向上」といった競争戦略の転換を迫られていると伝えた。  続けて、中国ではここ10年間で自動車の品質も著しく向上したものの、「それでも国際ブランドに比べれば差は決して小さくない」とし、中国の自主ブランドメーカーの1社である奇瑞汽車の尹同躍董事長の発言として「品質はブランドの基礎であり、多くの中国企業が品質向上を強調していたにもかかわらず、実際には販売量と利益を追い求め、品質は犠牲になってきた」と伝えた。  また、2014年9月に中国自主ブランドの市場シェアが前年同月比0.2%増になり、12カ月連続での前年割れに終止符が打たれたとする一方、中国国家信息中心信息資源開発部の徐長明主任の話として、中国自主ブランドは「すでに価格優位が薄れているほか、中国人の品質への要求が高度になり、苦しい立場に追い込まれる」と伝えた。事実、北京市における自主ブランドの市場シェアは2010年の20.3%から13年には10.9%にまで減少、高級車のシェアは10.4%から21.5%に上昇している。  記事は「韓国の自動車産業もかつて現在の中国と同じような経緯をたどった」とし、韓国の自動車メーカーは20年以上にわたる努力の末、世界に認められる品質を手にしたと紹介。韓国の自動車メーカーが品質を向上させた成功体験は「中国の自動車産業の発展において間違いなく参考とすべきものだ」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) teddyleung/123RF.COM)
中国メディアの中国消費網は5日、中国はすでに世界最大の自動車生産大国でありながらも、中国自主ブランドの市場シェアは合計しても30%ほどにすぎないことを指摘し、「中国自主ブランドの発展に向け、韓国に学ぶべきとの声が再び高まっている」と伝えた。(イメージ写真提供:(C) teddyleung/123RF.COM)
china,economic,korea
2014-12-09 09:30