中国製品で事足りる? 「韓国は対中戦略を変えるべき」と専門家=韓国華字メディア

 韓国メディア・聯合ニュースの中国語電子版は7日、同国政府・産業通商資源部などが7日に発表したデータで、同国において通年の対中輸出が5年ぶりにマイナス成長となる可能性が高いことが明らかになったと報じた。  記事は、今年4月までは韓国の単月対中輸出が前年同期比で増加傾向にあったが、5月になって同9.4%減と大きな減少に転じてからは8月まで4カ月連続マイナス成長を記録してきたと紹介。9月と10月はプラス成長となったものの、11月には再び同マイナス3.2%となり、12月の数字も低迷すれば、通年の対中輸出額がマイナイス成長になる可能性が出てきたとした。  通年で対中輸出がマイナス成長を記録すれば、2009年の世界金融危機以来5年ぶり、この30年では1998年、2001年、09年に続いて4度目となる。  対中輸出が大きく減少している理由について記事は、中国と欧州の不景気が大きいと分析。対中輸出の半分は加工貿易であり、欧州をはじめとする先進国の経済が下向きとなれば最終製品の消費も減少するため、対中輸出にも影響が出るとした。その一方で、専門家からは「中国製品が急速に競争力を身に着けていることがより大きな原因であり、韓国は対中戦略を速やかに変更する必要がある」との指摘が出たことを伝えた。  韓国貿易協会の関係者は「中国製品がすでに韓国製品の代わりになっており、中国は韓国から製品を輸入する必要がなくなっている」と解説。LG経済研究院の専門家は「韓国は中国の経済発展モデルの変化に適応し、中国に消費財を輸出する方法について考えなければならない」とコメントした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
韓国メディア・聯合ニュースの中国語電子版は7日、同国政府・産業通商資源部などが7日に発表したデータで、同国の対中輸出が5年ぶりにマイナス成長となる可能性が高いことが明らかになったと報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-09 22:30