2015年用の年賀はがきはAR元年、文字や絵柄が動いて楽しめる

 2015年用の絵入り年賀はがきに、人気キャラクター「ハローキティ」のデザインが初めて登場した。この「ハローキティ 年賀」は、専用アプリ「ゆうびんAR」を使うと、動画の視聴やキティちゃんとの写真撮影などが楽しめるAR(拡張現実)機能付きの年賀はがき。この他にも、“うごく年賀状”サービス「clip(クリップ)年賀状」など、日本郵便の2015年用の年賀はがきはAR機能を使った新たな驚きが楽しめるようになった。年賀状の引受開始は12月15日。元日に配達される差出日の目安は12月25日。今年送る年賀状には、新しい趣向を加えた年賀はがきも検討してみたい。(写真は、「clip年賀状」のイメージ)  日本郵便が販売する年賀はがきの当初発行枚数は約32億1590万枚。年賀はがきの発行枚数は2009年に40億枚を割り込んでから、40億枚を下回る推移になっている。年賀状に代わる年賀のあいさつとして、電子メールやSNSなどが普及してきたことで、年賀状の需要は減退する傾向にあるが、その一方で、PCやスマートフォンの機能を取り込んだ簡単・便利なサービスが毎年のように登場して、年賀状に楽しみが付加されてきている。  今年初登場のAR機能付き年賀はがきは、「ハローキティ 年賀」だけじゃない。日本郵便が販売している年賀はがき(ハローキティ 年賀、ディズニーキャラクター 年賀、寄付金付きお年玉付き年賀はがきを除く)の料額印面部分に、スマートフォンやタブレット端末にダウンロードした専用アプリ「ゆうびんAR」をかざすと、日本郵便のキャラクター「ぽすくま」が3Dで飛び出して見える映像が楽しめる(12月31日まで)。  同じくAR技術を応用した「clip年賀状」は、アプリを使って、誰でも簡単に動画付きの年賀状を作ることができるサービス。無料アプリ「Clip」をダウンロードして、スマートフォン内に保存されている動画を選択し、豊富なテンプレートからフレームを選び、音楽を指定し、メッセージを入力してプリント方法(自宅印刷、または、ネット注文)を選ぶだけで、簡単に動画再生のためのQRコード付きの年賀はがきを作ることができる。受け取った人は「Clip」をダウンロードしてQRコードにかざすと、差出人が指定した動画をみることができる。  この他にも、日本郵便が運営に協力している「ネットで年賀状」で取り扱っている「ディズニー映画付き年賀状」には、大ヒット映画「アナと雪の女王」から「みんなで歌おう」が登場。ショートコンテンツの「メーターと恐怖の火の玉」、「ラプンツェルのウェディング」の計3タイトルから指定できる。受け取った人、および、差出人は、特設サイトでシリアルコードを入力すると、テレビ・スマートフォン・パソコン等で映画を視聴することができる。  また、「ネットで年賀状」では「国民的アイドルオーディションゲーム」をキャッチコピーに人気があるデキタルキッズゲーム「アイカツ!――アイドルカツドウ!――」と連動した年賀状も販売。「アイカツ! カード」が付いた年賀状を持って、全国に設置されている「アイカツ! マシン」で年賀状についているQRコードをスキャンすると「アイカツ!」を楽しむことができる。  一方、LINEとの連携も新たに開始した。LINEを通じて住所が分からない相手にも年賀状を送ることができるサービスを始める。また、日本郵便公式アカウントをLINEに開設し、公式アカウント上で、スマートフォンから写真をアップロードするとLINEキャラクターの年賀状テンプレートに画像が合成され、印刷して年賀状を購入できるサービスや、動画を送る動画再生用のQRコードを入れ込んだ年賀状を送ることができるサービスなどを提供する。(編集担当:風間浩)
AR(拡張現実)機能付きの年賀はがき「ハローキティ 年賀」、“うごく年賀状”サービス「clip(クリップ)年賀状」など、日本郵便の2015年用の年賀はがきはAR機能を使った新たな驚きが楽しめるようになった。(写真は、「clip年賀状」のイメージ)
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2014-12-10 08:30