日経平均は400円安で取引終了、円上昇に先物売りで2週間ぶり安値
10日の日経平均株価は前日比400円80銭安の1万7412円58銭と大幅に続落し、終値としては11月27日以来2週間ぶりの安値を付けた。ギリシャの政局不安などを背景にした円の上昇が嫌気され、輸出関連株を中心に売りが先行した。前場は1万7500円前後で下げ渋ったものの、後場に入ってからドル・円が119円を割り込むなど円高が進み、先物への断続的な売りに押されて日経平均も下値を模索。下げ幅は一時500円を超えた。
個別では、第3四半期で通期予想を超過したものの、業績予想を据え置いた丹青社 <9743> が失望売りに押されて急落。15年5月期業績予想を下方修正したコーセル <6905> も下げ基調を強めた。公募増資などを発表し希薄化などが懸念された日本エンタープライズ <4829> も安い。14年10月期業績予想の修正を好感した買いが優勢となって前日に高値を更新した神戸物産 <3038> は利益確定売りが先行した。
半面、スカイマーク <9204> はANA <9202> にも支援要請を検討していると明かして急伸。中国自動車大手が子会社の製品を採用したサイバネットシステム <4312> も物色された。欧州系証券による目標株価の引き上げが観測された大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> も堅調。共同研究者の論文公表が材料視されたオンコセラピー・サイエンス(OTS) <4564> はストップ高を付けた。(編集担当:宮川子平)
10日の日経平均株価は前日比400円80銭安の1万7412円58銭と大幅に続落。
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2014-12-10 15:00