サムコは新値街道を驀進、1部市場へ指定替えで見直し

<銘柄の見所>   電子部品製造装置の研究開発型企業で、LEDなど化合物半導体用が主軸のサムコ <6387> は、4営業日続伸と新値街道驀進である。1月9日付で市場一部に指定替えしたことが買い手がかり。昨年7月24日に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から市場第二部に市場変更していたが、市場第二部上場から5ヶ月余りの短期間での一部指定とあって市場の関心を集め、東証株価指数算入に伴う東証株価指数(TOPIX)連動型ファンドへの組み入れ期待の高まりを背景に買い優勢の展開となっている。   また、同社が昨年11月に株主待制度の新設を発表。同社株式への投資魅力を高め、中長期的に多くの株主に保有してもらう目的で、毎年1月31日現在の株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上保有の株主を対象にクオカード1,000円分(2年未満)、クオカード2,000円分(2年以上)を贈呈することが大きく見直されている。最低投資金額が10万円台で、NISA関連として物色の矛先が向かい権利付き最終日の28日を前に堅調展開が続いている。   同社は今2014年7月期から始まる新中期(3か年)経営計画を打出し、「売上高50億円の壁を乗り越え、100億円への道筋をたてる」ことを謳い、最終年度となる16年7月期売上高72億円、営業利益11億4000万円、経常利益11億3000万円、純利益7億円を目標としている。初年度となる14年7月期は、オプトエレクトロニクス分野での内外LED関連需要の回復、電子部品分野でのパワーデバイス、MEMS市場の拡大といった環境の中、海外市場の開拓等各種施策を精力的に進め、値引きの抑制、製品・部品の標準化に取り組み、売上高50億5000万円(前年同期比20.2%増)、営業利益6億2500万円(同82.6%増)、経常利益6億1500万円(同9.0%増)、純利益3億8000万円(同7.2%増)を見込んでいる。年間配当は期末一括15円を予定している。   株価は、東証第二部への市場変更を手がかりに昨年7月24日に高値968円と上昇。その後、900円処をレンジ上限としたもみ合いを続けていたが、同12月27日に第一部指定承認の発表を機に上放れしており、目先は今月の権利付き最終日を前に一段と騰勢を強める方向へ。中長期では海外市場におけるアジアでの生産機需要掘り起こし、北米でのナノテク・情報通信分野の顧客開拓、欧州では大学・研究機関向けの拡販等、開拓の余地が大きく残っており、11年5月高値1531円奪回となれば、2000円大台回復も視野に入れよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
電子部品製造装置の研究開発型企業で、LEDなど化合物半導体用が主軸のサムコ<6387>(東1)は、4営業日続伸と新値街道驀進である。1月9日付で市場一部に指定替えしたことが買い手がかり。
economic
2014-01-19 12:45