エストラストは消費税反動の懸念なし、すでに次期業績に目処、月足チャート本格上昇へ
エストラスト <3280> (東マ)は、2012年11月の株式上場後、昨年6月に株式3分割を実施している。分割権利修正の月足チャートでは本格上昇の見込める形である。
上場時838円(権利修正値)でスタート、2013年5月に1417円と買われ、その後、調整入りしている。6月の635円をボトムに8月655円、11月701円と下値を切上げ今年に入って10日には919円と出直り色を鮮明としている。
とくに、今期(2014年2月期)予想1株利益108.1円に対し、前週末株価872円はPER8.0倍と割安が目立つ。PERの低い背景には、(1)本社が山口県下関市ということで知名度及び馴染みに乏しい、(2)消費税引上げ後の反動が心配されている~などがあるだろう。
馴染みということはやむを得ないとしても、消費税後の反動懸念はないとみていい。なぜなら、今2月期の引渡戸数374戸を既に第3四半期(3~11月)で100%達成し、さらに、次期(2015年2月期)の予定引渡戸数430戸に対しても69%を達成しているからである。
これは、同社本体でマンション&戸建の分譲事業、そして、子会社で不動産管理・賃貸事業を展開し、地盤の山口地域でシエアを拡大し、九州地域を強化しているためである。とくに、2012年の株式上場効果が大きく寄与しているようだ。たとえば、2010年には山口・九州地区でのマンション販売ランキングでは第5位だったが、2012年には第2位に躍進している。近い将来、トップが予想される。
同時に不動産管理部門も次期には管理45棟(2013年2月期30棟)、管理戸数2139戸(同1335戸)が確実な見通しで、ストック型ビジネスが厚みを増すことで収益も安定性が加わる。また、注力中の分譲戸建については、山口での強化に加え九州エリアに参入し年間100戸の供給を目指している。
足元では飯塚市で同社としては始めてとなる中心市街地再開発事業に参画している。これによって、同社の住宅ビジネスの『フルライン化』が構築され、近い将来、マザーズから2部、1部上場を目指すはずである。
今2月期の営業利益は11.8%増の10億1000万円、次期2015年2月期は12億円(18.8%増)の見通し。1株利益は今期108.1円は次期には120円台が見込めるだろう。配当も年6円に対し余裕の加わることから増配の可能性が強いとみられる。
次期の期待1株利益120円ならPERは7倍とさらに割安である。消費税後の反動懸念もなく次期見通しがよいことからも早晩、割安是正相場となるだろう。先ず、4ケタに乗せ、その後、小幅の調整となったあとに一気に上場来高値1417円(権利修正)に挑戦から1500円相場も期待できるだろう。割安水準の880円台は仕込み場とみていいだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
エストラストは、2012年11月の株式上場後、昨年6月に株式3分割を実施している。分割権利修正の月足チャートでは本格上昇の見込める形である。
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2014-01-20 09:30