日経平均終値は118円高と反発、米国上昇を好感も手仕舞い売りで上値縮小

 12日の日経平均株価は、前日比118円27銭高の1万7375円67銭と4日ぶりに反発して取引を終えた。連日の下落から反発する展開となったが、総選挙を前に買い進む動きは限定的。朝方は、前日にNYダウが反発したことや、日経平均が連日下落していた反動もあり、前日比40円79銭高の1万7298円19銭で取引を開始した。その後も一時は上げ幅を拡大したが、円相場が対ドルで下げ渋ると日経平均は上げ幅を縮めた。引け間際に1万7500円に接近するも、休日前の手仕舞い売りに押された。  個別株では、ドイツと中国のメーカー買収を発表した日本電産 <6594> や、シンガポール企業の株式取得を発表したジャパンマテリアル <6055> などが上昇。14年12月期の年間配当は過去最高の見通しとしたキヤノン <7751> や、高浜3、4号機が年内に合格内定と伝わった関西電力 <9503> は年初来高値を更新した。ホンダ向けにエアバッグ部品を緊急増産と報道されたダイセル <4202> も買い優勢となった。  一方、14年12月期業績予想を下方修正した昭和電工 <4004> や、第1四半期の赤字幅拡大が嫌気されたサムコ <6387> が下落。14年10月中間期の連結決算は最終損益が赤字転落となった菊池製作所 <3444> も売られた。外資系証券の投資判断が嫌気された東洋水産 <2875> やダイハツ工業 <7262> も売り優勢となった。 業種別では電気・ガス、建設、精密機器などが上昇した。一方、パルプ・紙、その他金融、石油石炭製品などは下落した。(編集担当:松浦直角)
12日の日経平均株価は、前日比118円27銭高の1万7375円67銭と4日ぶりに反発して取引を終えた。
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2014-12-12 15:00