日本管理センター本格出直りの展開、25日線抜け近い、主力サブリース好調
サブリースを軸とした不動産管理事業を展開する日本管理センター <3276> (東2)の株価は戻り高値圏から反落したが、足元で調整一巡感を強めている。好業績を評価して反発のタイミングだろう。
不動産オーナーから賃貸マンション・アパートを一括で借上げて一般入居者に転貸するサブリース事業を主力としている。一般的な保証賃料固定型サブリースではなく、独自開発の保険付き収益分配型一括借上システム「スーパーサブリース(SSL)」が特徴である。SSLはパートナー契約を締結した提携建築会社(CP)、提携リフォーム会社(RP)、提携高齢者住宅建築会社(SLP)などが不動産オーナーから工事を受注し、当社が一括して借上げ、賃貸物件の仲介・管理業務はパートナー契約を締結した提携賃貸管理会社(JP)に委託する仕組みだ。
収益は物件入居者からの集金賃料、パートナー企業からの加入金・月会費・初期手数料、不動産オーナーからの事務手数料などで、サブリース戸数は13年11月時点で全国4万8182戸(12年12月比4435戸増加)、パートナー数は約1200社に達している。中期戦略としては、パートナー数と借上物件数の増加に向けた取り組み強化、適正家賃設定や入居率向上に向けたプロパティ・マネジメント力強化に加えて、M&Aも活用して5年以内にサブリース10万戸体制の確立を目指している。サービス付き高齢者向け住宅の一括借上・総合支援事業(ふるさぽ事業)も強化する。
収益基盤の多様化に向けては、都市部を中心にダイレクト管理事業を拡大する方針で、13年4月に不動産賃貸仲介事業の子会社JPMCエージェンシーが営業を開始した。さらにイーベスト事業(不動産売買仲介事業)、賃貸住宅向けブロードバンド事業(JPMCヒカリ)、建築部材販売事業(床材のフローリングそっくりさん)なども展開し、イーベスト事業では13年8月に千葉県市川市を中心とする相続物件を一括で取得した。保有や売却を通じて収益最大化を目指す方針だ。
前期(13年12月期)の連結業績見通しは売上高が279億07百万円、営業利益が同10億27百万円、経常利益が10億29百万円、純利益が6億37百万円としている。連結初年度のため単純比較はできないが、非連結ベースの前期との比較で18.5%増収、18.6%営業増益、20.5%経常増益、30.3%最終増益となる。管理物件戸数の増加に加えて入居率も高水準で推移する。管理物件戸数は増加基調であり、今期(14年12月期)も引き続き好業績が期待される。なお2月10日に前期の決算発表を予定している。
株価の動きを見ると、800円近辺の安値圏から反発して1100円台まで戻した後、12月2日の戻り高値1170円から反落して12月20日には直近安値となる978円まで調整する場面があった。しかし一段と下押す動きは見られず、概ね1000円近辺で推移して下げ渋りの動きを強めている。利益確定売りが一巡したようだ。
1月17日の終値1024円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS70円25銭で算出)は14~15倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は2.5%近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んだが、26週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
サブリースを軸とした不動産管理事業を展開する日本管理センター<3276>(東2)の株価は戻り高値圏から反落したが、足元で調整一巡感を強めている。好業績を評価して反発のタイミングだろう。
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2014-01-20 09:30