[ベトナム株]越韓FTAが実質妥結、15年年初に正式締結へ

  ベトナムのブー・フイ・ホアン商工相及び韓国のユン・サンジク産業省長官は10日、韓国釜山市で越韓自由貿易協定(VKFTA)交渉の妥結に関する合意書に調印した。これは、東南アジア諸国連合(ASEAN)と韓国の対話関係樹立25周年を記念する特別サミットを機に、韓国を訪れているグエン・タン・ズン首相及び朴槿惠(パク・クネ)大統領の立会いの下で交わされたもの。   VKFTAの交渉は2012年8月6日に開始され、これまでに8回の正式会合と8回の中間会合が開催された。長期にわたる交渉の結果、両国は双方にとって最も有益となる協定内容で基本合意した。   同協定は、◇商品流通(関税削減など)、◇サービス流通(通信・金融サービスなど)、◇投資、◇知的財産、◇食品安全衛生・動植物検疫、◇原産地規制、◇税関手続き簡素化、◇貿易防衛措置、◇貿易の技術的障害、◇電子商取引、◇法制度・法律体制、◇経済協力の各分野に関する内容から成る。   韓国はベトナムに対し、エビや魚、果実などの農水産物、縫製品など、ベトナムの主力製品を含めた全品目の95.4%の関税を削減し優遇する。一方、ベトナムは韓国に対し、履物・縫製・プラスチックの原材料、電子部品・パーツ、トラック、エンジン排気量2500cc以上の乗用車、自動車部品・パーツ、家電製品、鉄鋼製品、電力ケーブルといった韓国の主力製品を含めた全品目の89.8%の関税を削減する。   同協定の締結により、今後ベトナム製品の韓国向け輸出量が大きく増加するものと見込まれている。これに加えてベトナムは、履物や縫製の原材料、電子部品・パーツなどを低費用で韓国から調達できるようになる見通しだ。   なお、両国は2015年年初の早期締結に向けて、国内で必要な残りの手続きを急いでいる。(情報提供:VERAC)
ベトナムのブー・フイ・ホアン商工相及び韓国のユン・サンジク産業省長官は10日、韓国釜山市で越韓自由貿易協定(VKFTA)交渉の妥結に関する合意書に調印した。これは、東南アジア諸国連合(ASEAN)と韓国の対話関係樹立25周年を記念する特別サミットを機に、韓国を訪れているグエン・タン・ズン首相及び朴槿惠(パク・クネ)大統領の立会いの下で交わされたもの。
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2014-12-13 10:30