今週の為替相場見通し(2014年12月15日-)=為替王
円安のピークは「最大1ドル=121円台」との予想が完璧に的中しました。円安ターゲット121円台に到達した後、先週は急落するなど大荒れの展開でした。週末は118円台後半の水準でした。
さて、今週の見通しについて。先週も何度か申し上げましたとおり、円安ピーク(121円台)に到達したからといって、直ちに一気に円高トレンドに転換するわけではありません。円安圏での乱高下が続くと予想しましたとおり、現状は、どちらかに明確な方向性が出ているわけではなく、急落したりまた急反発したりと、振れ幅は大きいですが、いわゆる保ち合いの状態との認識です。今週の注目ポイントはズバリ117円台後半。その水準に、相場の壁が形成されています。すなわち、今週また下落(円高)の動きが生じたときに、その水準では下支えされやすいと考えられます。しかしもし、その壁を下方に突き抜けた場合、(121円台でピークをうって反落してもなお、さらなる円安を期待していて粘っていた勢力が投げ売りに転じるなどして)、相場が崩れる可能性が高まります。その際、具体的には少なくとも1ドル=115円台。下落の動きが拡大した場合は一気に113円台あたりも下落目処として浮上することになると考えます。
同じくちょっと気にしておきたいのがユーロ円の動向。今月も円安圏での推移が続いていますが、注意したいポイントは146円台。先週末は148円近辺ですので、まだだいぶ距離が離れていますが、今週以降、下落する場面では146円台が下限のサポート帯として注目されます。もしもそのサポート帯を割り込むような展開になりますと、ユーロ円も下落幅を拡大しやすく、その際は11月上旬の水準(142円前後)へと戻る可能性が高まると考えます。
ポンド円については、185円台が注目されます。ポンド円はそれほど大きな潜在的下落リスクを抱えているわけではありませんが、その水準を下抜けた場合は、182円~181円あたりが目処になりやすいのではないかと考えます。(執筆者:為替王)
円安のピークは「最大1ドル=121円台」との予想が完璧に的中しました。円安ターゲット121円台に到達した後、先週は急落するなど大荒れの展開でした。週末は118円台後半の水準でした。
economic
2014-12-15 08:45