中国で「カーシェアリング」は流行るのか?=中国メディア

中国メディア・広州日報は15日、中国でカーシェアリングが普及する可能性について論じた記事を掲載した。
記事は、英会計事務所・プライスウォーターハウスクーパースの中国法人が9日、2015年の中国における乗用車販売台数が2350万台と14年比で10.6%増になるとする予測を示したことを紹介。その一方、同法人の自動車分野パートナー・Rick Hanna氏が「中国の交通環境は、カーシェアリングの普及に適している」との認識を示したことを伝えた。
そして、Rick氏が「理論上、経済のキャパシティ、交通渋滞の状況、監督管理や規制の状況からみて、カーシェアリングの中国における潜在的ニーズはほかの多くの国より高い」とし、今後おもな自動車メーカーが大都市において試験的プロジェクトを実施する可能性があるとの予測を示したとした。
その一方、現状の困難として「80%の中国人消費者がカーシェアリングについて認識していない、59%が自家用車の所有を重要なステータスシンボルと位置付けている、成熟した金融体系が整っていない」といった課題を挙げたと伝えた。ただ、それでもRick氏は「中国におけるカーシェアリングのニーズは高い」と認識しているとした。
記事は、「いまだにマイカーを持てない中国市民の多くは、その夢をかなえられないまま『共用車』に乗らなければならないのだろうか。そうなったばあい、来年2350万台も売れるのか。そして、今後どうやって10%以上の成長率を保っていくのだ」と論じ、カーシェアリングの普及には懐疑的な見解を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・広州日報は15日、中国でカーシェアリングが普及する可能性について論じた記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-15 18:30