イーグランドは直近IPO株人気を高めて割安修正で続伸

  イーグランド <3294> (JQS)は、20円高の3960円と続伸して始まり、昨年12月25日につけた上場来高値4655円を再び視界に捉えている。年明け以降、全般相場が、米国雇用統計の足踏みや円高修正の一服などの影響を受けて高値もみ合いが続いているなか、値動きの軽さに注目して直近IPO(新規株式公開)株を買い直す展開が盛り上がっており、そのなかでも、PER的に割安で直近IPO株のなかでも希少の有配株となっていることを評価して買い増勢となっている。 ■不動産競売市場からの安価仕入でビジネスモデルを確立   同社は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県の首都圏エリアを主力地盤に中古マンションや中古住宅の再生事業を展開しているが、この中古物件の仕入には独自のビジネスモデルを誇り高実績を上げている。物件仕入は、不動産競売市場や一般の中古住宅流通市場から行っているが、その約7割が、競売市場からとなっているためだ。同競売市場は、住宅ローンなどの債権者が、延滞した債権を回収するために民事執行法に基づき裁判所に申し立てを行い、裁判所が、入札により担保不動産の売却を行う制度で、同制度により物件の仕入価格は安価に抑えることができるメリットはある一方、建物の内部は、落札後の物件の明け渡し後にしか確認できないデメリットもあり、同社は、このリスクを軽減してリフォーム、商品化するビジネスモデルを確立している。   不動産競売市場の仕入は、前3月期の総仕入件数584件のうち407件と69.7%を占めており、これが同社の好業績要因となっている。今3月期業績は、売り上げ118億2900万円(前期比27%増)、経常利益7億5400万円(同2.3倍)、純利益4億4300万円(同26%増)、1株利益343.3円と予想、配当も30円を予定している。 ■「小さく産んで大きく育てる」の投資鉄則通りにPER11倍台の割安修正へ   株価は、昨年12月18日に公開価格3300円でIPOされ、公開価格比27%高の4200円で初値をつけ3470円と調整したあと、上場来高値4650円まで3割高し、3分の2押し水準から再騰を窺っている。PERは11倍台と割安であり、「小さく産んで大きく育てる」IPO株の投資鉄則通りに最高値奪回に向け値動き活発化が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
イーグランド<3294>(JQS)は、20円高の3960円と続伸して始まり、昨年12月25日につけた上場来高値4655円を再び視界に捉えている。
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2014-01-20 10:30