2015年相場展望 Vol.1 サイクル=広木隆

 2015年は、きりのいい年の相場だけに、よくよく慎重に予想したいところである。僕がマネックスに入ったのが2010年だから、そこから数えて5年になるし、アベノミクスが始まってから実質的に3年目の相場になる。アベノミクス相場は実際には2012年11月の衆院解散宣言のときからスタートしていたわけだが、「15カ月予算」と同様の考えをすれば、2013年がアベノミクス相場の実質1年目。日経平均は5割超の記録的な上昇となった。2年目の今年、2014年は前半低迷し、ようやく年末に上がり始めたが、昨年末対比ほぼ横ばいで、踊り場となった。昨年の大幅高の後だけに、当然と言えば当然である。そして、来年だが、来年は再び大幅上昇となるのではないか。理由は2つある。  ひとつは、これまでのパターンが2000年代前半から中盤にかけての相場に似ていることである。ITバブル崩壊後、3年連続で大幅安となった日経平均は2002年の年末は8,500円台という安値で終えた。翌2003年、りそな銀行への公的資金注入=不良債権問題の終焉という材料で大底を入れ、上昇に転じた。しかし2004年は踊り場となる。2005年8月になって景気の踊り場脱却宣言が日銀・政府そろって出され、続く9月の小泉郵政衆院選での自民党圧勝~大相場へという流れだった。安値から相場が放れるときは、底打ち~上昇~踊り場~上昇相場第二幕、というサイクルがあるように思われる。それに従えば、来年は上昇相場の第二ステージの幕開けとなろう。まあ、これは、「そんな気がする」程度のものだから、あまりにも根拠が希薄な見通しである。  もうひとつの理由は、もう少し、もっともらしいものだ。…  (執筆者:広木隆 マネックス証券チーフ・ストラテジスト 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
2015年は、きりのいい年の相場だけに、よくよく慎重に予想したいところである。僕がマネックスに入ったのが2010年だから、そこから数えて5年になるし、アベノミクスが始まってから実質的に3年目の相場になる。
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2014-12-16 17:45