【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:原油とFOMC

 ドル/円は12月に入り、121.847円まで一時上昇したものの、その後は原油安を背景とするリスク回避ムードの中で円買い優勢に転換。16日には一時115.550円の安値を付けた。  本日のドル/円相場を考える上で重要なのは、原油価格とそれを受けた主要国株価の動向、そして米連邦公開市場委員会(FOMC)関連イベントだ。昨日安値を割り込めば115.00円を試すと考えられる一方、上昇した場合は20日移動平均線(執筆時点:118.597円)を目指して上値を追う流れになると考えられる。上下両にらみで取引する必要があるだろう。  原油価格は目下のところ主要国株価と連動しがちで、ドル/円については、原油安・株安が進むとドル安・円高、原油や株が堅調に推移するとドル高・円安方向に動いている。昨日の原油価格はNY市場で反発を見せたが、原油安の口実とされてきた供給過剰は解消される見込みはないため、再度下値を切り下げる流れになることは十分にあり得ることから要注意だ。 また、FOMCに関しては、声明の内容、経済・金利見通し、イエレンFRB議長の会見など、それぞれ注目だ。声明から、利上げまでの期間を「相当な期間」と表現した文言の削除・変更はあるのか、金利の見通しに変化はあるのか、イエレンFRB議長は利上げについてどのようなスタンスでいるのかなどが焦点になる。  早期利上げを煽る内容であればドル買いで反応し、利上げに慎重な姿勢が強めに示されればドルがいったん売り優勢になると見る。ただ、FOMC関連イベントについても、最終的に重要なのは株式市場の反応だろう。早期利上げ観測が後退しても、それを好感して株高となれば、ドル/円も切り返すと考えられる。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ドル/円は12月に入り、121.847円まで一時上昇したものの、その後は原油安を背景とするリスク回避ムードの中で円買い優勢に転換。16日には一時115.550円の安値を付けた。
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2014-12-17 18:00