不動産から株へ!? 中国株式市場に「マネー流入」の予測=中国メディア

中国メディアの中国新聞社は15日、中国社会科学院が2015年の中国経済の情勢についての報告書を発表したことを紹介、同報告書では「15年は不動産の投資妙味が薄れる一方で、中国株式市場に大量の資金が流入し、株価は上昇する」と予測したことを伝えた。
記事は、報告書を引用し、「2014年の中国経済は多くの困難に直面したが、改革の進展のもとで株価は大幅に上昇した」とし、14年の中国株式市場は構造的にブル相場(強気相場)を迎えたと総括できると紹介した。
さらに、15年の展望について、「中国株式市場は緩慢ながらもブル相場になる確率が高い」とし、その理由として「中国人民銀行の利下げのもと、投資家がリスク資産を選好(他と比較して好んで選ぶこと)し始めていること」、「不動産価格が下落に転じ、不動産は投資価値を失いつつあること」、「世界経済の回復に向けた歩みが明確になりつつあること」の3点を挙げた。
続けて記事は、近年の中国では不動産価格が上昇を続けてきたことを伝え、「不動産投資の増加が地方政府の収入増加につながっていた」と指摘。一方で、シャドーバンキングの温床とも言われる「地方融資平台」と呼ばれる投資プラットフォームの規模拡大を招き、不動産価格の高騰は購入者にとって大きな負担につながっていたと指摘。
さらに、これまでの不動産市場は「巨大な磁石のようにマネーを吸い寄せていた」とする一方、不動産価格は短期的には上昇しないとの予期のもと、不動産の投資先としての魅力は薄れつつあると指摘。大量のマネーは新たな流入先を求めており、「利下げによってリスク資産が選好される背景のもと、株式市場に大量のマネーが流入するだろう」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの中国新聞社は15日、中国社会科学院が2015年の中国経済の情勢についての報告書を発表したことを紹介、同報告書では「15年は不動産の投資妙味が薄れる一方で、中国株式市場に大量の資金が流入し、株価は上昇する」と予測したことを伝えた。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2014-12-18 10:00