鴻池運輸はPBR0.6倍、成長戦略と合わせ出遅れ感強い

  鴻池運輸 <9025> は、微調整を切り上げ、再浮上のタイミングを迎えつつある。昨年12月24日の1412円をボトムにリバウンドに転じ、そこから値固め場面に入っていたが、底堅さを増す足取りはもみ合い放れ接近のシグナルと言えそう。   PBR0.6倍は株価の出遅れを強力にアピールする数字である。PERも10.8倍と割安水準。業容は新たな成長ステージを迎えようとしており、割安さは今後さらに強まっていく見通し。本格的な出遅れ買いの矛先が向かってくるのはこれからだろう。   同社は企業の各種工程の業務を請け負う複合ソリューション事業が主力。請け負う業務は、資材受入、製造などの生産工程領域、工場における製品入出庫などの流通工程領域に加え、医療機器の滅菌消毒といった専門的スキルを有する特殊工程など多岐にわたる   今2014年3月期の9月中間決算は売上げが1496億9600万円と前年同期比1.0%減、営業利益は22億2000万円と同7.8%減となった。医療関連分野が伸長したが、鉄鋼関連が伸び悩んだ。通期では売上げ2279億円(前期比0.1%増)、営業利益77億円(同0.1%増)へ盛り返す見通しにある。   同社は厳しい経営環境を踏まえ、企業価値の向上と更なる成長を実現するため、3ヵ年中期経営計画「エクスプレス計画Vol.2」を策定し、今期は2年目として実行している。   最注力分野の一つと位置付けた医療分野で、提案型医療物流センター業務の拡大や高度メディカル輸送(再?医療品・検査検体・ワクチン等の輸送)を推進し、インドでのホスピタルロジスティクスの展開を図る方針。物流の枠を越えた次世代中核事業の創出に積極的に取り組んでいる。   その結果2018年3月期に営業利益150億円を目指している。スタート1年目の前2013年3月期の同76億8800万円から、大いなる飛躍を遂げることになる。その分見直し買いのスケールも大きくなりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
鴻池運輸<9025>(東1)は、微調整を切り上げ、再浮上のタイミングを迎えつつある。昨年12月24日の1412円をボトムにリバウンドに転じ、そこから値固め場面に入っていたが、底堅さを増す足取りはもみ合い放れ接近のシグナルと言えそう。
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2014-01-20 12:15