「ロシア危機」の再来か 中国を含めた新興国も警戒を!=中国メディア

ロシアの通貨ルーブルが暴落したことについて、中国メディアの中国国際放送局は18日、中国を含めた新興国も警戒すべき事態だと論じた。
記事は、ルーブルの暴落はロシア経済にきわめて深刻なダメージをもたらし、ロシア国内ではインフレ率が一時9%にまで急上昇したと紹介、さらにロシアの消費者は物価が上昇する前にパニック的な消費を行っていると伝えた。
また、経済成長も空前の危機を迎えているとし、ロシアの経済成長率は最悪のケースでマイナス成長に陥る可能性があるとしたうえで、「世界の投資マネーがロシアから流出しており、外国資本の企業も相次いでロシアから撤退している」と紹介。
さらに、米国がロシアに対して新しい経済制裁を打ち出す可能性があることにも触れ、「ロシア経済の傷口に塩を塗ることになる」と論じた。
続けて記事は、ロシアの経済危機は中国にも一定の影響をもたらすことになるとし、「ロシアで貿易や投資にかかわる中国企業は大きな損失を被るだろう」と指摘。一方、中国とロシアの貿易額が中国の貿易全体に占める割合は小さいとし、中国にとってルーブル暴落による貿易面での影響は小さいと指摘した。
一方で、ルーブル暴落による危機は中国を含めた新興国にとっても警戒するに値する出来事だとし、「国内経済の発展のためには安定した国際環境を構築する必要がある」と指摘。また、備えとして自国通貨の管理体制の整備や外貨準備の用意も必須だとしつつ、一部の声として「ロシアのルーブル暴落で中国が保有する4兆米ドル(約475兆円)もの外貨準備の有用性が見えた」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
ロシアの通貨ルーブルが暴落したことについて、中国メディアの中国国際放送局は18日、中国を含めた新興国も警戒すべき事態と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-19 10:00