韓国はロシアが「デフォルト」起こしても大丈夫?=中国メディア

中国メディアの中国新聞社は18日、韓国メディアの中央日報を引用し、国際市場での原油価格が急落していることを受け、原油輸出に依存しているロシアの通貨であるルーブルも暴落していると伝えた。さらに、原油価格の急落はエネルギーコストの減少につながるものの、韓国では輸出減少にもつながりかねないとして警戒の声があがっている。
記事は、ロシアの中央銀行がルーブル安回避のために金利を10.5%から17.0%にまで一気に引き上げたことを紹介する一方で、「市場はルーブル安が続くものと捉えている」と伝えた。
さらに、ロシア経済の危機はベネズエラやブラジル、インドネシアなど産業基盤と金融体制の脆弱な新興国に飛び火するのではないかと懸念が高まっているとしたうえで、「原油などの資源輸出に依存する新興国は為替変動による危機に対応できない可能性があり、原油輸出国を震源地とする経済危機が世界に波及する恐れもある」と論じた。
さらにロシアが原油安を理由に仮にデフォルト(債務不履行)したとしても韓国へ即座に多大な影響が出るものではないと考えられているとし、その理由として韓国のロシアへの投資額が大きくないこと、韓国の外貨準備が十分であることなどを挙げた。
一方で記事は、「韓国が対岸の火事として傍観していては深刻な事態を招くことになる」とし、10日に原油価格が下落した際、韓国の株式市場では外国人投資家の売りが続いたことを指摘。一部の新興国が危機に陥れば投資家はポートフォリオ(運用資産の組み合わせ)の組み換えを行うため、韓国も一定の影響をうけるだろうと論じた。
さらに、原油価格の下落はエネルギーコストの低減につながるメリットもあるものの、新興国が崩壊し、世界経済が冷え込めば韓国の輸出も大きな影響を受けると指摘、ロシアの経済危機に警戒すべきとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国新聞社は18日、韓国メディアの中央日報を引用し、国際市場での原油価格が急落していることを受け、原油輸出に依存しているロシアの通貨であるルーブルも暴落していると伝えた。さらに、原油価格の急落はエネルギーコストの減少につながるものの、韓国では輸出減少にもつながりかねないとして警戒の声があがっている。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-19 10:30