【本日注目の通貨ペア】カナダドル/円:半値戻しの分水嶺
カナダ/円は、原油安の加速とそれに伴うロシア不安の拡大から、リスク回避の動きが活発化し、16日には99.121円まで下値を切り下げた。ただ、その後はそうした不安がやや和らぐ中で、主要国株価の反発に合わせて103.10円台へと急速に値を戻している。
8日に付けた高値106.496円から16日安値までの下げ幅の半値戻し(102.809円)を達成しており、この水準をNYクローズまでキープできるか否かで、今後の見方が変わってくる。堅調を維持できれば全値戻しの期待が高まる一方、再度弱含んでしまえば自立反発終了との見方が広がりかねない。
材料面でカギを握るのは、本日発表される加11月消費者物価指数の結果であろう。前月比、前年比ともに伸びが鈍る見通しだが、原油安の影響は「織り込み済み」であるため、エネルギーを除いたコア指数が焦点となりそうだ。コア指数が、前月比+0.1%、前年比+2.4%の予想を上回ればカナダドル買い材料になり得る。
その他、原油価格の動向も引き続きカナダ/円の動きを左右する可能性がある。足元ではやや落ち着きを取り戻しているとはいえ、需給バランスという根深い問題を抱えているだけに、原油相場が下落しやすい地合いに変わりはないだろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
カナダ/円は、原油安の加速とそれに伴うロシア不安の拡大から、リスク回避の動きが活発化し、16日には99.121円まで下値を切り下げた。ただ、その後はそうした不安がやや和らぐ中で、主要国株価の反発に合わせて103.10円台へと急速に値を戻している。
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2014-12-19 19:15