今週の為替相場見通し(2014年12月22日-)=為替王

 米ドル円について今月は、まず円安ピーク「最大で1ドル=121円台」(為替相場見通し2014年12月1日号より)との予想が完璧に的中し、その後の円高への戻りについて「少なくとも1ドル=115円台」(為替相場見通し2014年12月15日号)との予想も的中しました。今週の見通しとしましては、1ドル=120円の大台を超えて、チャートパターンでいうところの、いわゆる二番天井をつけに行くような展開をメインシナリオとして想定しています。  年末の為替相場の特長について言及しておきますと、ひと言でいえば、緩やかなトレンドができやすいこと。海外投資家はクリスマス休暇に入りますし、重要経済指標・イベント等も少ないことから、相場の流れを変えるような仕掛け的な動きは出にくくなります。そのため、過去5年間、毎年、年末の1週間くらいは円高または円安の緩やかなトレンドが大晦日まで続きました。  気になる通貨としてはユーロ米ドル。先週末は1.22台をキープしながらも、また少し年初来安値を更新しました。今年下半期だけで下落幅は1500pipsに達するほど大幅に下落しています。今月は一旦下げ止まりの兆候も見られたのですが、チャート分析において、また新たな下落の兆候も出始めています。最大で1.20の大台割れへと下落が拡大するシナリオも考えられます。  ポンドの対ドル相場(ポンド米ドル)も厳しい状況です。年初来安値圏での推移が続いており、ポイントは1.56を維持できるかどうか。およそ1.56~1.58の範囲での保ち合いが1カ月以上と長期化しており、相場エネルギーの蓄積もそれなりに膨らんでいます。まだわかりませんが、この保ち合いから下方に崩れた場合、最大で1.51~1.50台突入の可能性も出てくると考えます。(執筆者:為替王)
米ドル円について今月は、まず円安ピーク「最大で1ドル=121円台」(為替相場見通し2014年12月1日号より)との予想が完璧に的中し、その後の円高への戻りについて「少なくとも1ドル=115円台」(為替相場見通し2014年12月15日号)との予想も的中しました。
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2014-12-22 09:15