中国とタイが「鉄道建設」で協力  「アジア横断鉄道の実現に向けて前進」=中国メディア

 中国メディアの参考消息は20日、中国とタイが19日、タイ国内で全長867キロメートルの鉄道建設に向けて協力することで覚書を交わしたことを伝え、海外メディアが「中国のタイ国内における影響力を強めることになる」との見方を示したことを伝えた。  記事は、中国の李克強首相が19日にタイのバンコクを訪問し、タイ国内の鉄道網の建設でタイと中国が協力することで一致、覚書を交わしたと伝え、「鉄道建設はタイの貿易および観光業の発展に寄与することになる」との見方を示した。  続けて、タイの日刊紙バンコク・ポストの報道を引用し、タイと中国が鉄道建設だけでなく農業分野においても協力を強化すると伝え、関係者の話として「今回の一致はタイと中国の関係が日増しに熱を帯びていることを示すもの」と論じた。  さらに、覚書の内容として、中国はタイ東北部のノーンカーイ県と東部のラヨーン県を結ぶ734キロの路線のほか、首都バンコクとサラブリー県を結ぶ133キロの路線を建設すると紹介した。  また記事は、香港メディアの成報が「李克強首相が強力な鉄道外交を展開している」と報じたことを伝えた。さらに、中国鉄道事業の海外輸出は、中国とドイツを結ぶ「渝新欧鉄道」、「イランやトルコを経由して欧州へつなぐ路線」、「中国とパキスタンをつなぐ路線」、「アジア横断鉄道」の4つの方向性のもとで展開されているとし、今回のタイとの覚書締結は「アジア横断鉄道の実現に向けて大きな前進」との見方を示したことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの参考消息は20日、中国とタイが19日、タイ国内で全長867キロメートルの鉄道建設に向けて協力することで覚書を交わしたことを伝え、海外メディアが「中国のタイ国内における影響力を強めることになる」との見方を示したことを伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-22 09:30