マネックス証券、信用取引入門者にリスク管理を考えた「スタート信用」開始

 マネックス証券は2014年12月22日から、信用取引の入門者向け新サービス「スタート信用」を開始する。個人投資家のリスク管理を考慮して、建玉上限金額を500万円と低く設定し、新規売建て取引(空売り)を禁止、また、10%の損失で自動的に損切り(ロスカット)を行うなど、信用取引サービスのパッケージとして提供する。主要オンライン証券で初めての取り組み。  マネックス証券の信用取引は、通常では建玉上限金額は総額10億円、1銘柄上限1億円で提供している。また、マネックス証券独自のリスク管理ツール「信用取引自動決済発注サービス(愛称:みまもるくん)」は、投資家が自身のリスク許容量を判断して損切り(ロスカット)水準を決定し、任意で設定することができる仕組みになっている。  「スタート信用」では、建玉上限金額を総額500万円、1銘柄上限500万円に引き下げ、「みまもるくん」を損切り決済率10%(初期設定)で、取引開始時から自動的に設定する仕組みにしている。また、新規売建て取引は、取扱い不可にした。  マネックス証券では、「スタート信用」取扱いについて、「リスク管理をしやすくすることで個人投資家の信用取引への懸念を軽減し、信用取引を活用していただけるよう、新サービス『スタート信用』を考案し、提供することといたしました」としている。  信用取引は、委託保証金を差し入れることにより手持ち資金よりも大きな金額で株式を売買できることが特徴であり、現物取引と比べるとレバレッジをかけた取引が可能な分、株価変動時の損失も大きくなるリスクがある。オンライン証券各社では、信用金利の引き下げを行う等、信用取引の利便性向上を図ってきている。  一方、マネックス証券が2014年10月に行ったアンケートでは、約40%の個人投資家がレバレッジや売建て取引により、手持ち資金よりも大きな損失が発生する可能性に懸念があると回答しており、信用取引は「リスクが高い」「手を出しにくい」といったイメージを持たれる傾向がわかった。このため、初めて信用取引を行う投資家のために、リスク管理がしやすくなる「スタート信用」を提供することにした。  サービスの開始は、2014年12月22日17時頃の予定。(編集担当:徳永浩)
マネックス証券は2014年12月22日から、信用取引の入門者向け新サービス「スタート信用」を開始する。
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2014-12-22 09:45