ロシア経済  「深刻な状況」を示す10の指標=中国メディア

 中国メディア・新浪財経は20日、ロシア経済が深刻な経済危機に陥っていることを示す10の指標について紹介する記事を掲載した。  記事は、原油価格の暴落に加え、欧米諸国の制裁強化により、ロシア経済危機が一歩ずつ激化しているとしたうえで、ロシア通貨のルーブル、基準利率(基準貸付利率)、外貨準備、インフレ、経済衰退、資本流出、原油価格、外債、赤字、財政予算の削減という10項目についてそれぞれ説明した。  ルーブルについては、対米ドルレートが今年に入って45%近く下落したと紹介。経済ニュースを主に扱う米メディアのブルームバーグが「2014年における世界170種類の通貨の中で最悪のパフォーマンスだった」と報じたことを伝えた。  基準利率については、ロシア中央銀行が10.5%から17%と1998年の債務不履行以来最高に引き上げたことを挙げるとともに、今年に入って5回利率を引き上げたとした。  また、外貨準備高については前年同期比で21%減少したこと、インフレでは中央銀行が今年の目標としていた5%を大きく上回る9.4%のインフレ率を記録、特に食品価格の上昇が著しく、インフレ率が1年間で25%にまで到達する可能性があると現地メディアが報じていることをそれぞれ紹介した。  このほか、ロシアの今年の経済成長率がわずか0.2%にとどまる見込みであること、今年の資本流出が約1300億米ドル(約15兆5400億円)、来年は1200億米ドル(約14兆3400億円)に達すると中央銀行が予測していること、原油価格の下落によって15年予算が2%程度の赤字になり、政府支出が5%の削減を余儀なくされることなどを挙げて、ロシア経済危機の深刻さについて論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・新浪財経は20日、ロシア経済が深刻な経済危機に陥っていることを示す10の指標について紹介する記事を掲載した。
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2014-12-22 14:45