中国の名目GDP、上方修正されるも・・・「オレの所得は増えてない」の声=中国版ツイッター

 中国メディアの京華時報は20日、中国政府・国家統計局が19日に2013年における中国の名目国内総生産(GDP)を上方修正したことを伝え、修正後の数値として58兆8019億元(約1142兆円)となり、3.4%の上方修正になったと報じた。  記事は中国がGDPの算出方法を変更したことを伝え、新しい算出方法では第三次産業の規模が数字に大きく反映されるようになったことが分かると報じた。さらに国家統計局の関係者の話として、「2013年以前のデータについても修正している」と伝えたほか、各省のデータについても修正中だと報じた。  さらに同関係者が「13年のGDPが上方修正されたことは、14年のデータに影響を与えない」と述べたと紹介した。  そのほか記事は、上方修正後のGDPをもとに計算した場合、中国の一人あたりGDPは6767米ドル(約80万8470円)から6995米ドル(約83万5710円)に上昇することになると伝える一方、「今なお世界平均の3分の2の水準に留まっている」と指摘。世界銀行が発表しているデータにおいて、一人あたりのGDPについては上位国との差は今なお大きいと論じた。  中国のGDPが上方修正され、一人あたりのGDPも数字上は上昇したことについて、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)での反応を見てみると、「ただの数字あそびに過ぎない」、「GDPが増えたところで、オレの所得は増えていない」など、GDPの数字が増えたことを喜ぶような声は少なく、冷めた意見が多く見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの京華時報は20日、中国政府・国家統計局が19日に2013年における中国の名目国内総生産(GDP)を上方修正したことを伝え、修正後の数値として58兆8019億元(約1142兆円)となり、3.4%の上方修正になったと報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-22 15:00