韓国・原発関連企業の「情報流出」問題 「北朝鮮ハッカー」の仕業と特定できず=韓国

中国メディア・環球網は22日、韓国の原子力発電所管理会社である韓国水力原子力社がサイバー攻撃を受けて資料が漏えいした問題について、同国の安全保障にかかわる業界団体が北朝鮮の仕業であると特定できていないとする韓国・聯合ニュースの報道を伝えた。
記事は、韓国の情報保護企業関係者が今回の攻撃について「ハードウェアを破壊するという点では、以前の北朝鮮による攻撃と似ているが、悪意あるコード(プログラム)は従来使われていたものと異なる」と説明したことを紹介。その一方で、似ている部分もあるため「北朝鮮の仕業ではないと断言することは非常に難しい」と語ったとした。
この関係者によれば、先日のソニー・ピクチャーズエンタテインメントへの攻撃は悪意あるコードが従来と一致しており、北朝鮮によるものだと断定することができるという。今回の件については、より多くのコードやIPアドレスが見つかれば、「誰がやったかより確実に理解できるだろう」とのことだ。
記事はまた、今回攻撃を仕掛けたクラッカーがツイッター上で襲撃を公表したとも紹介。これに対して「北朝鮮が実行した証拠だ」との声がある一方で、「惑わせるために攻撃者がわざと使用した可能性がある」と否定的な意見も多く出たと伝えた。
韓国の高麗大学の情報保護大学院院長は、ウィルスに感染していたり不正アクセスをされてるにもかかわらずユーザーが気が付いていない、いわゆる“ゾンビPC”をクラッカーが利用して本当の身分を隠していたこと、心理戦や捜査力の分散といった作戦を用いたことから「北朝鮮の支援を受けているいないにかかわらず、その手法は相当専門的なものだ」と分析している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・環球網は22日、韓国の原子力発電所管理会社である韓国水力原子力社がサイバー攻撃を受けて資料が漏えいした問題について、同国の安全保障にかかわる業界団体が北朝鮮の仕業であると特定できていないとする韓国・聯合ニュースの報道を伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-24 11:45