帝人がパラキシレンの生産・販売を中止

 帝人 <3401> は20日引け後、パラキシレンの自社生産および販売を中止すると発表した。  同社は73年(昭和48年)から松山工場で生産を継続してきたが、グローバルでの他社増産が相次ぎ、需給バランスの失調で採算性が悪化していた。同社は将来的にも改善が見込めないと判断。3月をもって自社生産を中止し、外部からの購入に切り替える。従業員についてはグループ内での配置転換を基本方針とし、資産売却などは現在検討中。  生産中止に伴い、生産設備の減損損失約10億円を特別損失として計上する見込みで、14年3月期業績予想は、これ以外の損益影響などを含めて現在精査中とした。ただ、来期以降では年間で約13億円の固定費削減効果を見込んでいる。  パラキシレンの外販事業は、前期実績で売上高361億円。帝人の前期の連結売上高は7457億円。パラキシレンはポリエステル繊維やペットボトルの基礎原料。  20日終値は前週末比変わらずの247円。(編集担当:宮川子平)
帝人は20日引け後、パラキシレンの自社生産および販売を中止すると発表した。
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2014-01-20 17:45