【本日注目の通貨ペア】トルコリラ/円:「利下げ」への歩み寄りが見られるか
トルコリラ/円は先週半ばから円の全般的な下落の中で52円前後まで値を戻した。ただ、今朝の東京市場では伸び悩みもみせている。クリスマス休暇入りする市場参加者が多く、相場が薄い中で上伸力が減退している可能性がある。ただ、本日はトルコ中銀が政策金利を発表する。市場の大半は8.25%に据え置くとの見方を示しているが、中銀が今後についてどのようなスタンスを示すか注目したい。
11月20日の金融政策決定会合の声明では、「インフレ見通しに顕著な改善があるまでは高めの政策金利が維持される」との、それまでの文言が繰り返される格好となったが、市場の「近い将来に利下げを行うであろう」との期待は根強い。
エルドアン大統領は輸出増のための利下げを再三主張している中、10日に発表された同国7-9月期国内総生産(GDP)が前年比+1.7%(市場予想:+2.8%)に留まった上、バシュチュ・トルコ中銀総裁が原油安の影響で2015年のインフレ率が中期的目標である5%付近まで低下する可能性を指摘した。3日に発表されたトルコ11月消費者物価指数は前年比+9.15%と、市場予想(+9.00%)以上の上昇となったが、生産者物価指数は前年比+8.36%と前回値(+10.10%)を大きく下回っており、物価上昇圧力が今後和らぐ可能性は十分にありそうだ。
こうした状況下で、トルコ中銀が声明において近い将来の利下げを示唆すれば、トルコリラは大きく下げる可能性がある。トルコリラ/円については、11月5日高値51.356円、7日安値50.416円などが順次目処になると見る。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
トルコリラ/円は先週半ばから円の全般的な下落の中で52円前後まで値を戻した。ただ、今朝の東京市場では伸び悩みもみせている。クリスマス休暇入りする市場参加者が多く、相場が薄い中で上伸力が減退している可能性がある。ただ、本日はトルコ中銀が政策金利を発表する。市場の大半は8.25%に据え置くとの見方を示しているが、中銀が今後についてどのようなスタンスを示すか注目したい。
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2014-12-24 18:15