中国の「消費者行動」が理性的に!? 高級腕時計の売上が減少傾向=中国メディア

高級品として知られるスイス製腕時計の11月の対中輸出が、前年同期比で27.6%減と大きく落ち込んだ。中国メディア・環球時報が22日報じた。
記事は、対中輸出減少によって、スイス製腕時計の消費規模が3位から9位に転落したと紹介。また、ネット上で「中国のオバちゃんが株式市場に参入」という情報が流れ、腕時計などの高級品消費が減少した要因であるとの憶測が広まったとした。
そのうえで、「スイス時計協会FH」によると、スイス製腕時計の対中輸出金額の減少は2012年より始まっており、今年11月に顕著な下落傾向を示したこと、同協会会長が「中国政府による腐敗一掃キャンペーンが、対中輸出に影響を及ぼしたのは確か」とコメントしたことを伝えた。下落傾向が始まった12年8月には、「楊達才事件」(大きな交通事故の現場対応をしていた際に笑顔を見せて非難された元陝西省安全監督局長・楊達才氏が高級腕時計を多数所持していたことが発覚、ネット上で更なる非難を浴びた問題)が起きていたことを併せて紹介した。
中国における高級腕時計の販売量が減少したことについて、中国時計協会の担当者は「この数年、非理性的かつ衝動的な消費段階にあり、異常なプレゼント消費が見られた。しかし、現在では理性的な消費にシフトした」とし、消費特性が変化しつつある状況においては当然の結果であるとコメントした。
一方、ネット上で流布された「中国のオバちゃんが株を買い始め、腕時計を買わなくなった」という情報については「非客観的だ」と否定的な見解を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
高級品として知られるスイス製腕時計の11月の対中輸出が、前年同期比で27.6%減と大きく落ち込んだ。中国メディア・環球時報が22日報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-24 18:15