タイの鉄道プロジェクト 中国が協力する「狙い」とは=中国メディア

中国メディアのBWCHINESEは23日、19日から22日にかけて中国の李克強首相とタイのプラユット首相が2度にわたって会談を行い、両国は鉄道建設において協力することで覚書を交わしたと伝え、同路線は最終的にはシンガポールの鉄道と連結することになるとの見方を示した。
記事は、李克強首相とプラユット首相は10月と11月にも会談を行い、鉄道建設について意見交換していたことを紹介し、「李克強首相の鉄道にかける熱意は尋常ではない」と伝えた。
さらに、2013年10月に李克強首相がタイを訪問した際、中国が高速鉄道を建設する代価としてタイが「コメ」で支払うとの計画が広く報じられたとし、「一時は中国が高速鉄道を建設することが決まったようなものだったが、タイで政変が起きたことで、中国とタイの高速鉄道プロジェクトは棚上げになってしまった」と伝えた。
だが記事は、中国とタイがこのほど鉄道建設の協力で覚書を交わしたことは「各方面の努力があってこそ」だと伝え、15年に工事着工、22年に竣工の予定だと紹介。続けて、総延長800キロメートルを超える全線において中国の技術が採用されたと伝え、「同路線は最終的にはシンガポールの鉄道と連結するだろう」と報じた。
続けて、李克強首相がタイの鉄道プロジェクトに熱意を傾けてきた理由について、「中国の鉄道技術の輸出という戦略的目標だけでなく、同路線が中国と東南アジアを強く結びつけ、中国経済の南方への影響力を強めることになるため」と指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアのBWCHINESEは23日、19日から22日にかけて中国の李克強首相とタイのプラユット首相が2度にわたって会談を行い、両国は鉄道建設において協力することで覚書を交わしたと伝え、同路線は最終的にはシンガポールの鉄道と連結することになるとの見方を示した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-25 09:45