世界のクリスマスギフト 減少傾向の「中国製」=中国メディア

 中国メディア・環球時報の電子版である環球網は24日、ドイツメディアがこのほど「中国は世界の工場としての地位から脱却し始めているものの、欧州では今なお中国で生産されたクリスマスギフトが流通している」と報じたことを紹介、さらに米放送局のCNBCの報道として「世界のクリスマスギフトの6割が中国製」と報じた。  記事は、環球時報の記者が23日、ドイツの百貨店を取材したことを伝え、「ドイツメディアが“中国製のおもちゃは品質が劣る”と報じているものの、ドイツの消費者は理性的だった」と報じた。さらにドイツの消費者が「中国製のおもちゃは一定の品質検査が行われているうえ価格も安いため、購入を拒否する必要はない」と述べたことを伝えた。  一方で、ドイツで販売されている衣服や靴といった商品においては「生産国の多元化が見られた」とし、かつては「メイド・イン・チャイナばかりだったものが、ベトナム産やインド産、バングラディシュ産など、中国産ばかりではなくなっていた」と伝えた。  さらに、日本のクリスマスギフト市場においても「かつてはメイド・イン・チャイナが独占していた」としながらも、現在は東南アジア市場の「攻勢」を受けていると紹介。東京都内の雑貨店で販売されているクリスマスギフトは「グローバル化が進んでいた」と伝えた。  続けて記事は、「記者が10年前に日本を訪れた際、低価格の日用品の半分以上がメイド・イン・チャイナだった」としながらも、日本企業が東南アジアに投資を行うに連れ、日本の各市場においても中国製以外の商品が増えてきたと指摘。  記事は中国製品は品質面で他国に比べて「絶対的な優位にある」と主張し、ドイツの経済学者の発言として「世界は今なお中国産の依存から脱却できない」と伝えながらも、中国での人件費上昇に伴って中国産のクリスマスギフトは確実に減少していると指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・環球時報の電子版である環球網は24日、ドイツメディアがこのほど「中国は世界の工場としての地位から脱却し始めているものの、欧州では今なお中国で生産されたクリスマスギフトが流通している」と報じたことを紹介した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-25 12:15