日本で進展する「水素エネルギー」の利用=中国メディア

中国メディアの新華社は23日、「水素」は天然ガスに替わる次世代の主力エネルギー源として本命視されていると伝え、水素エネルギーについての研究開発に力を入れる日本では「水素エネルギーの利用において急激な進展が見られる」と報じた。
記事は、トヨタ自動車が15日に燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」を発売したことを伝え、「水素を燃料とする自動車を世界で初めて発売したメーカーとなった」と紹介。
続けて、MIRAIは水素を燃料とすることで、排出されるのは少量の水だけだとし、汚染物質は排出されないと指摘し、「次世代のエコカーの主力になると本命視されている」と伝えた。さらに、MIRAIの事前予約台数は予想を大幅に超え、トヨタ自動車はニーズに応えるため増産する方針であることを紹介した。
さらに記事は、水素エネルギーは今後、自動車だけでなく、発電や都市インフラといった生活に幅広く利用され、需要も急増する見込みだとし、「関連技術やインフラの整備が求められることになるだろう」と指摘。
また、東芝がすでに太陽光で発電したエネルギーを利用し、水から水素を取り出し、燃料電池に蓄電する実験を進めていることを伝え、今後はアメリカのアラスカ州やロシアの実効支配下にあるサハリン(日本名:樺太)などで液化水素を生産し、日本へ輸送する計画であることを紹介。
続けて、日本の独立行政法人である新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の見方として、技術の進展にともなって、液化水素の生産コストおよび価格は液化天然ガスを上回る競争力を持つ可能性があると伝え、水素エネルギーの研究開発は日本でブレイクスルーが実現したとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの新華社は23日、「水素」は天然ガスに替わる次世代の主力エネルギー源と本命視されていると伝え、水素エネルギーについての研究開発に力を入れる日本では「水素エネルギーの利用において急激な進展が見られる」と報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-25 13:30