中国高速鉄道の海外輸出　「国の発展に必要」＝中国メディア

　中国メディアの山西新聞網は２２日、「祖国の発展のため、中国高速鉄道は海外輸出を進める必要がある」と論じる記事を掲載し、品質などを向上させることで中国の鉄道技術は世界へと輸出され、「唯一無二の先進技術へと昇華させることができる」と論じた。 　記事は、自国内で１つの技術を広く普及させることは容易だとしながらも、海外で展開するうえでは数多くの困難に直面するものだと指摘。さらに「いずれの国でも多少なりとも鉄道に関する技術は有しているほか、海外輸出を進めるうえでは西洋諸国の企業とも渡り合う必要がある」と論じた。 　続けて、西洋諸国の大半は古くからの工業国であり、そうした国の企業と世界の鉄道市場で争うことは容易なことではないうえ、「他国へ技術を導入するためには、該当国ですでに採用されている“鉄道の基準”という大きなハードルも存在する」と指摘。 　一方で記事は、タイと中国がこのほど鉄道建設において協力することで一致し、覚書を交わしたことは「中国高速鉄道の輸出に向けて大きな突破口になった」とし、中国は目の前にある大きなチャンスをつかみ捕り、高速鉄道の輸出へとつなげるべきだと論じた。 　さらに、中国は一歩ずつ着実に高速鉄道の技術を磨き、速度・品質・安全性・安定性などを総合的に向上させることで、チャンスを成功という現実に変えることができると主張。また、そうすることで中国の鉄道技術は世界へと輸出され、「唯一無二の先進技術へと昇華させることができる」と論じた。（編集担当：村山健二）（イメージ写真は「ＣＮＳＰＨＯＴＯ」提供）