中国市場の日系自動車メーカー 「安全性のアピール不足」が販売低迷の一因=中国メディア

中国メディアの中国青年報は12月25日、中国自動車市場で日系メーカーのシェアが落ち込んでいることを指摘する一方、15年は日系自動車メーカーの反転攻勢の年になるかも知れないと論じた。
記事は、13年からトヨタやホンダを代表とする日系メーカーの販売台数が「各メーカーの努力に追いついてこない」状況が続いているとし、ホンダや日産の14年11月の販売台数が前年同月に比べて10%以上も減少したと紹介。さらにトヨタや日産、ホンダは14年通年の販売目標台数の引き下げを迫られたと伝えた。
続けて、トヨタ中国の関係者の話として、「一部の中国人は、トヨタはデュアル・クラッチ・トランスミッションとターボチャージャーだけが先進的だと認識している」と伝える一方、渋滞が深刻な中国の交通状況において、「デュアル・クラッチ・トランスミッションとターボチャージャーが優れていることは優位につながらない」と指摘。
一方、トヨタが15年にハイブリッドシステムの中国生産を開始し、ホンダもアコードハイブリッドなどを投入する計画であると伝え、「反転攻勢に出る」と紹介。その背景として、日系メーカーにとって販売低迷は「大きな圧力」であると同時に「前進するためのモチベーションにもつながっている」と指摘した。
また記事は、日系メーカーが「反転攻勢に出る」と主張したもう1つの理由として、「日系メーカーが安全性についての積極的なアピールを開始したこと」を挙げた。続けて、日系メーカーはこれまでエコや省エネという強みをアピールしてきたとしながらも、「中国の消費者は省エネよりも安全性をより重視している」と指摘。日系メーカーの販売が低迷していた理由も他社に比べて安全面のアピールが足りなかったためとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国青年報は12月25日、中国自動車市場で日系メーカーのシェアが落ち込んでいることを指摘する一方、2015年は日系自動車メーカーの反転攻勢の年になるかも知れないと論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-26 09:15