中国人は働いても豊かになれないのか?=中国メディア

中国メディアの第一財経日報は25日、「なぜ中国人は働いても働いても豊かになれないのだろうか」と疑問を呈す記事を掲載し、「貿易面では大幅な黒字でありながら実際の利益が少ないことと同じ」と論じた。
記事は、中国政府・商務部が23日にウェブサイト上で発表した報告書を引用し、12年における付加価値ベースで見た米中貿易、中欧貿易、中印貿易の黒字額がおよそそれぞれ54%減、56%減、36%減になったことを伝えた。
さらに12年における中国の輸出額1000米ドル(約12万445円)あたりの付加価値額が621米ドル(約7万4796円)であったことを紹介する一方、同じ基準で見た場合、米国は850米ドル(約10万2378円)、日本は700-800米ドル(8万4311-9万6356円)に達すると指摘し、「中国の輸出は付加価値の水準が低い」と論じた。
また記事は、中国の貿易構造は今なお「加工貿易や技術水準の低い電子製品などが中心だ」とし、この貿易構造こそ中国が利益をあげられない理由だと指摘した。さらに米国との貿易額を例に取り、「12年における米中の貨物貿易において、中国は2189億米ドル(約26兆3654億円)の黒字だったが、付加価値ベースでは1017億米ドル(約12兆2493億円)に留まる」と伝えた。
一方で、同報告書が「中国の製造業の技術水準が向上するにつれ、これまで輸入に依存していた部品などの内製化が進みつつある」と伝え、中国の輸出に占める付加価値も徐々に増加傾向にあると紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの第一財経日報は25日、「なぜ中国人は働いても働いても豊かになれないのだろうか」と疑問を呈す記事を掲載し、「貿易面で大幅な黒字でありながら実際の利益が少ないことと同じ」と論じた。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
china,economic
2014-12-26 09:30