アドアーズは調整一巡、25日線抜く、アミューズメント事業の収益回復

  アミューズメント事業や不動産事業のアドアーズ <4712> (JQS)の株価は調整が一巡して反発の動きを強めている。収益改善基調を見直す形で出直り展開となりそうだ。   13年2月に、親会社Jトラスト <8508> グループで戸建て住宅分譲や商業建築を展開するキーノート、アミューズメント施設向け景品製作・販売などを展開するブレイクを子会社化し、Jトラストグループ内で建築・不動産事業とアミューズメント事業の中核を担う位置付けとなった。Jトラストとの連携を強化して成長を目指す戦略だ。アミューズメント事業ではメダルゲームを注力分野として収益力を強化し、不動産関連では新設のアセット事業も拡大する方針だ。   今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比15.0%増の230億円、営業利益が同2.6倍の11億円、経常利益が同2.7倍の10億円、純利益が同3.6倍の6億円としている。前期に実施した事業構造改革の効果でアミューズメント事業の収益が改善し、キーノート(不動産事業)とブレイク(アミューズメント事業)の通期連結、カプセル自販機運営受託解消に伴う特別利益計上も寄与する。   アミューズメント施設の既存店売上高(前年比、速報値)を見ると、第1四半期(4月~6月)95.3%、第2四半期(7月~9月)98.4%、第3四半期(10月~12月)95.1%で、13年12月単月は97.0%だった。ビデオゲームジャンルが引き続き低調だが、主力のメダルジャンルやプライズジャンルが堅調のようだ。第2四半期累計(4月~9月)の進捗率は高水準であり、通期増額の可能性があるだろう。   株価の動きを見ると、200円~230円近辺でのボックス展開から下放れの形となり、12月24日に167円、12月25日に166円まで調整する場面があった。ただし足元では190円近辺まで戻して反発の動きを強めている。証券優遇税制廃止に伴う需給不安が後退し、収益改善基調を見直す動きだろう。   1月20日の終値192円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円30銭で算出)は45倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS72円98銭)は2.6倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復する動きを強めている。また週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認した形だろう。出直り本格化のタイミングが接近しているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アミューズメント事業や不動産事業のアドアーズ<4712>(JQS)の株価は調整が一巡して反発の動きを強めている。収益改善基調を見直す形で出直り展開となりそうだ。
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2014-01-21 08:45