【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:先安感が強い

 米国の利上げとユーロ圏の追加緩和は、足元の金融市場において最も受け入れられやすいシナリオだろう。  FRBの利上げは来年4月以降と見られる一方、ECBは早ければ1月(22日)、遅くとも3月に追加緩和(国債買入れ)を決めるとの見方が強い。こうした見方は、為替市場では当然、ドル高・ユーロ安見通しに繋がる。  また、週明け29日にギリシャで大統領選出の3回目の投票が行われる事もユーロの重石となりそうだ。  前2回の国会議員投票では、いずれも選出に必要な票数が集まっておらず、3回目の投票でもクリアできるか否かは極めて不透明だ。  もし、選出できなければ総選挙実施へと進む事になるが、そうなると現政権が国際支援の条件として受け入れた緊縮財政路線に反対する野党が政権を奪う可能性が高いと見られており、市場の動揺を誘う事になるだろう。  ユーロ/ドルは、2年5カ月ぶりの安値1.21646ドルを23日に付けた後、年末を控えたポジション調整と見られる買戻しによって1.22ドル台前半に値を戻しているが、欧米勢がクリスマス休暇から本格的に復帰する週明け早々には再び売り圧力が高まる可能性があろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
米国の利上げとユーロ圏の追加緩和は、足元の金融市場において最も受け入れられやすいシナリオだろう。
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2014-12-26 18:00