【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:ギリシャ大統領選投票はどうでるか
ユーロ/ドルは先週23日以降、1.21ドル台半ばで底堅さを維持している。ただし、米国と欧州の金融政策のスタンスが、片や利上げ睨み、片や追加緩和睨みという状況で、上昇転換する気配は見えない。こうした中でユーロ売り・ドル買い材料が浮上すれば、ユーロ/ドルは一段と下値を切り下げる公算が大きい。
仕掛ける材料として最も有力なのが、本日に第3回目の投票を行うギリシャ大統領選だ。前回の第2回投票では、与党の候補者に対する賛成票は168票という結果だった。大統領選出に必要な得票数は180票だ。与党がこの第2回目までの間に12票を増やすことができたかが焦点。
今回の投票で大統領が選出できない場合、議会は解散・総選挙となり、反財政緊縮派の急進左派連合(SYRIZA)が政権を取る可能性が浮上してくる。SYRIZAが政権を取れば、これまで受けてきた国際支援の条件である財政緊縮政策が緩められ、支援体制自体が危なくなるという懸念が強まる。
つまり、今回の選挙で大統領が選出出来なかった場合、ギリシャの財政再建についての懸念が強く意識され、ユーロの売り材料にされる可能性がある。その場合、まずはボリンジャーバンド(MA=20日)のマイナス2シグマ(執筆時点:1.21076ドル)までがまず下値のターゲットとなろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ユーロ/ドルは先週23日以降、1.21ドル台半ばで底堅さを維持している。ただし、米国と欧州の金融政策のスタンスが、片や利上げ睨み、片や追加緩和睨みという状況で、上昇転換する気配は見えない。こうした中でユーロ売り・ドル買い材料が浮上すれば、ユーロ/ドルは一段と下値を切り下げる公算が大きい。
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2014-12-29 18:00