中国高速鉄道は「国を代表する名刺」になった=中国メディア

中国メディアの中国経済網は12月29日、中国高速鉄道は「建設面における豊富な経験や技術力やコストパフォーマンスの高さなどにおいて中国を代表する“名刺のような存在”になった」との見方を示し、製造大国から製造強国へ中国をけん引する存在だと主張する記事を掲載した。
記事は中国の鉄道や高速鉄道の輸出事業において「2014年は特別な1年だった」とし、アルゼンチンやタイで巨額の契約を勝ち取り、さらにトルコなどで高速鉄道の建設が始まった年だったと紹介、「中国の鉄道インフラだけでなく、技術や運営・管理も欧州やアジアに広まった」と論じた。
続けて、高速鉄道産業には資本、技術、労働力など様々な要素が大量にかかわっているとし、鉄鋼やセメントなど過剰生産能力が指摘される産業にとっても「生産能力の過剰を解消するうえで好機をもたらしている」と指摘。
一方で、高速鉄道をはじめとする中国の鉄道産業が今後も海外展開を進めているうえでは「技術力の向上と品質面の保障」が必要になるとし、「中国で技術を導入・消化し、再創造した過程の中で積み重なった技術が、安全性を競争力にした」と指摘した。
また記事は、中国高速鉄道の輸出は中国のインフラ建設技術や製造業の競争力強化だけでなく、中国マネーの国際化、人民元の国際化も促してくれるとし、「高速鉄道の輸出を契機に中国の技術と規格の標準化を推進し、中国の国際的影響力を強化すべき」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの中国経済網は12月29日、中国高速鉄道は「建設面における豊富な経験や技術力やコストパフォーマンスの高さなどにおいて中国を代表する“名刺のような存在”になった」との見方を示し、製造大国から製造強国へ中国をけん引する存在だと主張する記事を掲載した。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2014-12-30 10:00