安全神話が揺らいだ日本車・・・「メーカーの安全意識が低下」=中国メディア

中国メディアの中国新聞社は12月30日、日本の自動車部品大手タカタ製のエアバッグに欠陥があり、大規模リコールに発展したことについて、「部品の質を担保できていないことこそ、日本車メーカーの安全意識が低下している証拠ではないか」と論じる記事を掲載した。
記事は、タカタの欠陥エアバッグによるリコールが日本国内だけでなく、米国や中国を始めとする「世界規模」となったとし、日本国内からも「リコール問題をいかに処理するかが、安全神話が揺らぎ始めている日本車に対して決定的な影響をもたらす」との声があがっていると伝えた。
さらに、日本車の「安全神話」を揺らがせているのは日本人自身だとし、欠陥エアバッグによるリコール問題が収まらないうちに新車発表会を行ったメーカーがあると紹介。発表会では記者からは新車に対してではなく、安全性やリコールによる影響に対する質問が数多く寄せられたと伝えた。
続けて、日産がインドに投入したダットサンGOについて、自動車安全性評価機関であるグローバルNCAPが「車体の安全性が脆弱で、エアバッグが装備されていない」などと極めて低い衝突テストの評価を下したと紹介。「グローバルNCAPは(日産の)カルロス・ゴーン社長に対し、ダットサンGOの販売を停止し、設計をやり直すよう文書を送った」と伝えた。
記事は、タカタ製のエアバッグに欠陥があったことで日本車メーカーも「被害者」であるとの論調は「間違っている」と主張したうえで、「欠陥のある製品を採用し、自動車そのものの安全性にリスクが存在するのであれば、自動車メーカーも連帯して責任を負うべき」と主張。
さらに、部品の質を担保できていないことこそメーカーの安全意識が低下している証拠ではないかと指摘したうえで、「安全性に対する信頼が失われれば自動車メーカーは一気に競争力を失ってしまうだろう」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの中国新聞社は12月30日、日本の自動車部品大手タカタ製のエアバッグに欠陥があり、大規模リコールに発展したことについて、「部品の質を担保できていないことこそ、日本車メーカーの安全意識が低下している証拠ではないか」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-12-30 11:45