Androidからの「脱却」はかるサムスン 「Tizenスマホ」は消費者に受け入れられるか=中国メディア

中国メディアの騰訊科技は12月29日、米メディア・Business Insiderの報道を引用し、14年は韓国のサムスンにとって「苦しい1年だった」としながらも、15年も状況は好転しないだろうと論じた。
記事は、スマートフォン市場における熾烈な競争によってサムスンの業績が低迷していることを指摘し、「サムスンはアプリケーションやソフトウェア、サービス面の刷新によって競合他社との差別化を図る方針であるものの、前途多難だ」と指摘した。
続けて、サムスンは自社が中心となって開発したオペレーションシステム(OS)「Tizen(タイゼン)」を市場に投入することで、グーグルのOS「Android(アンドロイド)」から脱却を図ろうとしていると指摘。一方、サムスンにとって強力なライバルである中国スマホメーカーはサムスンのスマホの約半額でありながら高い性能というコストパフォーマンスを武器にサムスンのシェアを奪い続けていると論じた。
さらに、サムスンの15年における最大のチャレンジは「サムスンに利益をもたらしてくれるGALAXYシリーズのスマホが、競合機種よりもすばらしい体験をユーザーに提供できるかどうか」にかかっているとし、タイゼンがサムスンのチャレンジをサポートできるかどうかについても課題と論じた。
だが記事は、「タイゼンはアンドロイドにそっくりだ」と指摘し、機能やデザインはアンドロイドとほぼ一緒と指摘する一方で、「アンドロイドの違いは、タイゼンにはユーザーを囲い込めるだけの環境(エコシステム)が存在しない点と、グーグルマップなどグーグルが提供するサービスが存在しない点」と指摘。果たして消費者はタイゼン搭載のスマホを購入するだろうかと疑問を呈したうえで、「消費者はすばらしいサービスやアプリケーションのないスマホは購入しないだろう」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) lacost /123RF.COM)
中国メディアの騰訊科技は12月29日、米Business Insiderの報道を引用し、2014年は韓国のサムスンにとって「苦しい1年だった」としながらも、15年も状況は好転しないだろうと論じた。(イメージ写真提供:(C) lacost /123RF.COM)
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2014-12-30 16:00